ECサイトとは? 特徴~構築方法について
2023.01.29

スマホとインターネット利用者数の増加により、消費者はECサイトで商品購入することが主流になってきました。そんな中、自社商品を既存販路に依存せず、ECサイトを活用して新たな販路開拓をしたいとゆうお声をよくお聞きします。
この記事を読めば、ECサイト市場の動向と、ビジネスモデルの特徴や、構築方法が分かります。
これからECサイトを活用して、自社商品の販路開拓をおこないたい方向けの内容です。
なぜなら、ECサイトのそれぞれの種類と特徴を理解することで、自社商品にあった販路開拓と、ユーザーニーズの理解が深まるからです。
今回の記事では、ECサイト市場の動向と、それぞれの種類・特徴を交えて説明します。
目次
ECサイトとは
ECサイトは「electronic commerce』」の略で、日本語では「電子商取引」と訳されます。
インターネット上で、商品を販売することができて、決済機能を兼ね備えたサイトを指します。
ECサイト市場の動向
日本国内での市場動向グラフ
令和3年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円(前年19.3兆円、前々年19.4兆円、前年比7.35%増)に拡大しています。また、令和2年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は372.7兆円(前年334.9兆年、前々年353.0兆円、前年比11.3%増)に増加しました。
なお、令和元年における日本国内BtoC-EC市場規模は19.4兆円、日本国内BtoB-EC市場規模は350.0兆円であったところ、令和3年における日本国内のBtoC-EC及びBtoB-EC市場規模は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が強まる前の令和元年における市場規模を超したと評価できます。
国際的なEC市場データ
ECの市場規模において中国と米国が世界の7割のシェアを占めておりますが、中国が圧倒的に1位であり、米国も他国と比較すると市場規模は大きいものの、やはり中国との差は歴然です。
日本は市場規模において世界4位であるものの、コロナ禍においても、市場規模は世界と比べるとそこまで大きくはありません。先に書いたとおり日本の中でEC化が進んでいる業界と、そうではない業界で2極化しており、日本市場に画期的な新たなサービスが生まれない限り、この状況は改善していきません。
ecサイトのビジネスモデル
ECサイトは売り手と買い手によって、下記4つのビジネスモデルに分かれます。
B to B
Business to Businessのことで、企業間で行う商取引を指します。メーカーとサプライヤー、卸売業者と小売業者といった企業間・法人間の取引が行われます。BtoCと比較しサイト数は少ないですが、BtoB-ECの市場規模はBtoC-ECの20倍もあります。
B to C
Business to Consumerのことで、企業と一般消費者間での商取引を指します。食料品、旅行チケット、電子書籍など豊富なジャンルで取引がされています。
C to C
Consumer to Consumerのことで、個人同士で行う売買取引を指します。CtoC-ECの市場規模は、BtoC-ECやBtoB-ECと比較すると小さく、ネットオークションとメルカリなどのフリマアプリを合わせて6,510億円ほどですが、急速に拡大しているため今後も伸びていくと予想されます。
D to C
DtoC(D2C)とは「Direct to Consumer」の略で、メーカーが自社で企画・製造した商品を、卸売業者や店舗などの中間業者を介さず、直接消費者に販売するビジネスモデルを指します。DtoCは自社運営のECサイトを用いて、消費者へダイレクトに商品を販売するものなので、顧客との接点を増やすために実店舗を展開するケースもありますが、購買はオンライン上で行うのが一般的です。
ECサイトの構築方法
構築方法は主に以下の6つがあります。
利益を最大化するためには、自分のつくりたいサイトに適した手法を選ぶことが大切です。それぞれの構築方法とポイントを説明します。

フルスクラッチ
フルスクラッチはゼロからECサイトを作るため、どんな要件も実現可能になっているので完全オリジナルの自社ECを作り上げることが可能です。しかし、1からシステムを開発する大規模な構築になるので、費用面では最も高くなり、開発期間も最も長くなります。
特徴:理想のECサイトを追求できるが、制作費用・期間が最も多くなる。
モール型
モール型ECサイトとは、1つの大きなショッピングモールのような場所に、様々な業種が出店している形態を指します。知名度のあるモールといえば、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングが該当します。
ポイント:モールの知名度により、集客面と知名度は出店時の強みとなること多いです。出店数も多いため、他社との価格競争が起きやすいです。
クラウドサービス
クラウド型ECとは、クラウド環境でECサイトの構築〜運用までを行えるサービスです。
ASPとの大きな違いは「常に最新のシステム環境で各社固有のカスタマイズやシステム連携も可能」という点です。サーバーやアプリケーションの開発費用が不要になり、機能のバージョンアップや保守サービスも提供会社がおこなってくれるため、専門性の高いシステム部署などを作る社内リソースを割かなくとも済みます。
ポイント:高いカスタマイズ性と安定したシステム環境を使用できる。保守などのランニングコストは高い傾向です。
パッケージ
クラウド型の一種で、パッケージ型と呼ばれるものは、システムがある程度パッケージ化された状態のものを指します。
とはいえカスタマイズができないわけではなく、自由度は高く企業の独自性を持たせることも可能です。
ただし、ASPと比較すると導入費用やランニングコストは非常に高くなるため自社の売り上げ規模を考える必要があります。
ポイント:カスタマイズ性は少ないが、パッケージ化されており、サービス導入がスムーズです。ASPと比較すると、ランニングコストは高い傾向です。
オープンソース
オープンソースは「インターネット上で公開されている」という意味で、ライセンス費用が掛からずにカスタマイズなどが自由にできます。
その反面、サーバーへのインストールやセキュリティ保守などをすべて自社でおこなう必要があるため、技術力のある企業向きになります。
ポイント:低コストでカスタマイズ性が高いです。社内リソースがかかり、セキュリティ面に貧弱性がある。
ASP
ASPとはApplication Service Providerの略で、ネットワークを通じてアプリを提供する事業者やサービスを指します。 ECサイトに特化したサービスだけではなく、販売管理や会計管理などのサービスを必要に応じてカスタマイズできます。
ポイント:コスト面や顧客情報に優位性があります。追加のカスタマイズをする場合には不向きなこと多いです。
まとめ
今回の記事では、ECサイトの市場動向と、それぞれの種類と特徴を説明しました。
自社商品にあったビジネスモデルの理解を深めて、適切な構築方法を行うことで販路開拓を広げることに役立てることができます。
当方では、ECサイトに関する無料相談や、新規開設、カスタマイズ。運用を承ってますので、お気軽にお問合せください。